超未熟児トモくん/SAPIXで中学受験

617gで生まれた我が息子。 2023年2月、中学受験で第一志望校合格! 日々のことや中学受験への道のりなどを綴ります。

の続き。

SAPIX関連の情報を収集すると……。


合格力判定SAPIXオープン(全4回)の判定をもとに検討して、

①チャレンジ校=80%判定が出たことはないが行きたい学校(40%以上を出したことがあるほうが望ましいが)
②合格圏校=1番良い成績の時に80%判定の学校
③安全圏校=1番悪い成績の時でも80%判定の学校

……で、①②③をバランスよく選択、という考え方が多いようだ。
(あと、学校別より合格力判定のほうが信頼性が高い、という話も多い)

トモの場合、「合格力判定」では第1回がかなり悪く、それをベースに考慮すると、最終的に進学前提で受験を決めた学校は(結果的に受験しなかった学校も含む)

①チャレンジ校=第1志望校、芝中学、都市大付属
②合格圏校=学芸大世田谷、暁星、都市大等々力、三田国際中

という感じになり、③の「安全校」が無かった。

成績が悪かった第1回合格力判定を除いた2~4回の結果だけを基準にすると、学芸大世田谷、暁星、都市大等々力が「安全校」に浮上するのだが、言い出せばキリがない。


SAPIXの担当先生からは「安全校」として安田学園中(SAPIX偏差値40前後)も勧められていた。
ここ最近、大学進学実績が上向きになっている有望校とのこと。

担当先生の話では、②の学校については「トモくんなら受かって貰わなければ困る」と。
(この言葉は両親にとって嬉しかった)
そして、チャレンジ校&合格圏校すべて不合格ということは「確率的にまず無いとは思う」と。

ただし、どんな番狂わせがあるか分からないのが受験。
特に中学受験はまだ精神的に子供なぶん、その時のコンディションなどによってよくも悪くも結果は大きく変わるという。
また「早いうちに合格をひとつ勝ち取っておくことは、その後、他校を受験する際に精神的にも大きい」とのこと、

「飽くまで「石橋を叩いて渡る』という考え方の場合だが、考えてみては?」ということだった。

ただ、安田学園はトモの志望校選定において重視した「マイペース許容系」というより、むしろ「バリバリ指導系」とも言う……、


けっこう迷った。
そこを受けずに臨み、結果「全落ち」ということだって無いとは言えないのだ。

しかし最終的には安田学園は受けないことを選択。
「そこしか受からなかった場合、進学するつもりはあるのか?」を考えた時、トモの性格・資質にはあまり合っていない気がしたのだ。
(飽くまでトモとの相性の話で、良い悪いではないので、念のため。あともちろん「安田学園なら100%受かる」と言えるわけでもない)

トモ本人も、個性や自主性を重んじる学校に進学したいという方針を共有→この選択を承諾。


その後も、他に「安全校」で進学してもよいと思えるところはないか検討はしたが、受験スケジュールも考えると見つからず、最終的に

①第一志望校(合格→進学)
②学芸大世田谷(合格)
③芝中学(合格)
④都市大付属(結果的に受験せず)
⑤暁星(合格)
⑥都市大等々力(合格)
⑦三田国際(結果的に受験せず)

へのエントリーを決定。
ほか、お試し受験で

⑧早稲田佐賀(12月/不合格)
⑨栄東(1月/合格)

あと2月1日以降の①~⑦の結果によっては

⑩本郷(結果的には受験せず)

を受ける可能性も残した。


同時に、もし「全落ち」なら、受験無しの、地元の普通の公立中への進学という方針を決定。

の続き。

SAPIXの担当先生は、

「僕は、本当に行きたい学校なら合格可能性20%でも受けるべきだと思っています!」

と熱く語っていた。

このへんは先生の個性や考え方、あるいは時期によるものかも知れない。
(それに息子によれば、その担当先生もSAPIX授業時には「合格可能性20%=まず可能性がないと同じだと思ってください」と言っていたそうだ。ハッパをかける意味なのかもだけど)


で、そういう姿勢もあってか、トモに関しては「武蔵を受けるのもアリ」とはおっしゃっていた。
校風もあるが、何より思考力を問う問題傾向=「一発逆転があり得る」からとのこと。
普段の偏差値からするとハードルが高くても、うまく問題との相性がハマれば番狂わせが起こりやすい=挑戦の価値がある、ということだった。


面談数日後、先生の勧めもあり、家族3人で武蔵中、それから「のちの第一志望校」の近所まで行き、外からだけど学校の様子など見学。
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この時点で息子は、「のちの第一志望校」と武蔵で迷っている感じだった。
武蔵は前から名前を知っていたのと(「のちの第一志望校」は先生に提示されて知った)のと「武蔵のほうが東大に行ける!」というのもあったかと思う。
「のちの第一志望校」は私大系で、進路はほぼその私大に限られるので。

それが「のちの第一志望校」に傾き始めたのは、図書館などの設備がきっかけだったと記憶している。
「のちの第一志望校」はとにかく設備が充実していて、中でも図書館の蔵書数がすごく、さらに在校生は系列私大の図書館も利用できるのだ。
図書館で本を読むのが好きで、中学進学後は「充実した図書館で爬虫類などを研究したい」という希望がある息子にとってはパラダイス

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あと校風など調べていくと「のちの第一志望校」は、両親からするといろんな意味でトモに合っている気がした。
説明会に行ったり、さらにいろいろ調べたりすると、その思いはどんどん強まっていった。

トモも、説明会などを通じて「のちの第一志望校」を次第に気に入っていき、最終的にはここを本命とすることとなった。


に続きます。

の続き。

トモの性格に合った学校……ということで真っ先に先生が名前を挙げたのが、最終的に第一志望として合格することになる私立中学。

ほか、いくつか候補を挙げていただき、こちらが前から少し頭にあった学校も併せて両親で話し合い、もちろん本人ともいろいろ話して、最終的な受験校を決めました。

以下、最終的な志望順に、SAPIX80パーセント偏差値と、2022年9月~12月の「合格力判定SAPIXオープン」(計4回、第1回=①、第2回=②のように表記)の判定を記しておきます。
進学する第一志望校以外は実名で。

【第一志望】
SAPIX偏差値56 ①20%②50%③40%④40%
※学校別SAPIXオープン(計2回)①70%②50%
結果:合格→進学

【第二志望】(学芸大世田谷中学)
SAPIX偏差値51 ①30%②80%③80%④80%
結果:合格

【第三志望】(芝中学)
SAPIX偏差値56 ①30%②50%③40%④40%
結果:合格

【第四志望】(都市大付属中)
SAPIX偏差値53 ①30%②70%③60%④60%
結果:(受験せず)

【第五志望】(暁星中学)
SAPIX偏差値48 ①50%②80%③80%④80%
結果:合格

【第六志望】(都市大等々力中学)
SAPIX偏差値47 ①50%②80%③80%④80%
結果:合格(S特・B特別奨学生)

【第七志望】(三田国際中)
SAPIX偏差値51 ①20%②80%③70%④60%
結果:(受験せず)

ほか、2/1以降の結果によって本郷中を受けることも、受験直前期に決定(結果的には受験せず)

第三志望の芝、第五志望の暁星は両親が前から「ここ、ありかも?」と少し気にしていた学校で、いろいろ調べたり、あとSAPIXの先生に聞いた情報も加味してエントリー。
必ずしも偏差値順でないのは、校風や評判、大学進学の選択肢を加味してのもの。
また偏差値は、トモが受験する回の値(受験日が複数設定されている学校は、受験回によって偏差値が違う)。


また本番の経験を積む意味で、12月にSAPIX偏差値46の学校(早稲田佐賀・新思考入試)、1月に同50の学校(栄東A日程)をそれぞれ受験することに。
(早稲田佐賀=不合格、栄東=合格)

つまり受験した学校は計7校で合格6・不合格1。
進学を考えていた学校だけで言えば、5校受けて5校合格という結果でした。


に続きます。

志望校の選定について。

本格的に志望校を固め始めたのは、6年生の5月末頃から。

中学受験をすると決め、SAPIXに通いだしてからはずっと「とりあえず御三家を狙ってみよう!という感じでやっていた。
まあ、狙うのは自由なので……。
受験が近づいてきたら、その時の学力と相談して改めて考えよう、くらいのスタンスだった。

ただ、最後までブレなかったのは「トモに合いそうな学校を選ぶ」という点。
素直で明るい子に育ってくれているが、何かとマイペースで、人との距離感が近いところがある。
知らない人にもどんどん話しかけたり、自分のことを語りだしたり。

フレンドリーといえばフレンドリー。
いわゆる一般的な「欧米のノリ」という感じ?
道ですれちがった知らない人にも、にこやかに「ハーイ!」と挨拶する、みたいな感じかな。

あと、何かに夢中になると周囲のことが目に入らなかったり。

これは、両親としてはトモの長所だと思っている。
ただ、そういうノリに対しひいてしまう人も世の中にはいるだろう。
だから、そういうノリも受け入れてくれるような……周囲に合わせてバリバリやっていくのではなく、自主性や個性を重んじる……まあ、ちょっと変わった子でものびのびやれるような校風のところがいいな、と。


で、6年になって御三家はかなりハードル高いな、という感じでもあり、SAPIXの面談の際に担当の先生と相談、上記のような条件もお伝えしたうえでアドバイスをいただいた。

ちなみにSAPIX授業時も上記のような感じだったみたいで、先生の話を聞くと「うわ、家とおんなじだなあ!」と思うことばかりだった。

印象に残っているのは、自分ができない問題を他の子が解いたとき、嫉妬したりせず、心から「すごい!」と褒めることが多いという話(家でもそれは感じていた)。

これも、もちろん素晴らしいことだと思う!
そして、思い返すと受験直前まで、誰かと自分を比べるのではなく「自分自身と勝負する姿勢」で勉強していたと思う(点数が悪かった時に悔しがったりはしつつも)。

が、同時に、競争心や闘争心があまりないとも言える。
少なくとも、そういう気質を求める校風の学校には合わないかな……と。

なので先生も、トモのそういうキャラクターを踏まえた上で、幾つか候補校を提示してくださいました。


に続きます。

【2023年2月】

長いこと更新していませんでした……

トモは元気です。

そして中学受験は、

表題通り、第一志望合格いたしました!!

SAPIX80%偏差値56の学校。
SAPIXオープンなどの80%偏差値基準では、70%のときもあったけど、平均すると40%~50%とまさにボーダーラインで、どちらに転んでも不思議はなかった。

ほか、併願校4校(SAPIX偏差値47~56)も全勝と、これ以上ない結果でした。

結果が伴ったことはもちろん嬉しいが、そこに至るまでに家族で試行錯誤して、最後は迷いなく、明るく前向きな受験になったことが何より嬉しい。

両親も頑張ったという自負ありつつも、たまに不安を口にしつつも前向きに頑張り通した息子に敬意を表します。

また受験の日々のことなど、おいおい振り返られたら……と思っています。
(これだけ更新しなかったので自信はないけど)


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