超未熟児トモくん/SAPIXで中学受験

617gで生まれた我が息子。 2023年2月、中学受験で第一志望校合格! 日々のことや中学受験への道のりなどを綴ります。

  生後1日目~

東京のおばあちゃん(パパのママ)を連れて一緒に病院へ。

おばあちゃん、ベッドに横たわっているママの手を握って

「大変だったね」

と言いながら泣いてしまう。

その後、パパとおばあちゃんでNICUへ。
(ママはまだベッドから起き上がれない)

おばあちゃん、トモが思ってたより大きかったことと(体重を聞いて、もっと小さい姿をイメージしていたらしい)、手足をよく動かして元気そうだったことで安心したよう。
孫に会えたことを、とても喜んでいた。



ママは

「おばあちゃんがトモを見てショックを受けるのでは……」

と心配してたようだが、全然そんなことは無かった。
この日以来、毎日のように「また早く会いたい」と言うようになる。


ママは、トモがちっちゃく生まれたのは自分のせいだと、罪悪感みたいなものを感じている。

もちろん絶対にそんなことなんかないのだが、それがママの偽らざる気持ちであることは事実。

それで、必要以上に「おばあちゃんがショックを受けたら……」などと心配してしまうのだと思う。


そして、この時点でのパパは、そんなママに

「絶対にそんなことない!!」

と、強く言ってあげられなかった。

何だか、パパには立ち入れない問題のように思ってしまっていたのだ。


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13:00よりトモがご飯を始めると連絡あり。

ママのお乳が間に合わないので、貰い乳にするかミルクにするかは先生が判断するとのこと。

ともかく、お乳を始める=腸がちゃんと動いてうんちが出た、ということなので、これは嬉しい知らせ。

あとトモの「動脈管」が無事閉じた、とのこと。
とりあえずホッ。
「動脈管を閉じさせる薬」は投与せずに済みそう。

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tomo1 003

この頃のトモは、写真のように紫色のライトをあてられていることが多かった。

これは未熟児に多い黄疸のための「光線治療」。
たいていの未熟児が経験するものだそう。

トモの場合、光線治療は数日で終わったと思う(このへん、思い出しながら書いているので定かではない……)。

終わったと言っても、これで黄疸の心配は100%無くなった、とは誰にも言えないので、お医者さんもそうは言わなかったけど。

トモが産まれた翌日、病院へ行く途中に買って持っていった加湿器。
トモママのリクエストで、トモママ病室用に。



ママはNICUと同じ階にある病室に入院しているが、ちょっと歩くだけでもフラフラするので、ちょいちょいトモに会いには来れないそうだ。

妊婦高血圧症のため、全身にかなりの量の水が溜まっており、その水が肺のあたりから抜け切っていないという。


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お乳の量:1回1ml(×1日8回)


トモが産まれてから買った本のひとつ。
現ジャイアンツの村田選手が、未熟児のお子さんについて綴った本です。



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トモの哺乳、いったんストップ。


あまり消化状態がよくない
とのこと。

消化状態は、胃に通したチューブから注射器で内容物を吸い出し、まだ未消化のお乳が残ってるかどうかで判断。

あとは、ウンチが出ているかどうか。
今のトモは、少しはウンチ出ているのだが、もっと出て欲しいとのことだった。

トモのお腹を擦りながら

「ウンチ出るように、ウンチ出るように」

と念を送る。

こんなに誰かのウンチが出るように祈ったのは初めて。


退院した日から我が家で使用したベッド。
退院前に購入、組み立てながら「トモと一緒に暮らす日」が近づいている事を実感したものです。



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赤ちゃんは誰でも、生まれてからすぐは水分などが抜け、出生した時より体重が減る。

そこから再び体重が増えていくわけだが、未熟児の場合はすぐにちゃんとお乳が飲めないこともあり、ふつうより出生体重に戻るまでに時間がかかる。

617gで生まれたトモは、507gまで体重が減った。
ここから、まずは「出生体重越え」を目指すことなる。

さて、トモが入っているNICU。
免疫が出来ていない赤ちゃんたちのため、外部からの出入りはきちんと管理されている。

まず、トモがお世話になっている病院では、面会出来るのは両親と祖父母のみ。
ただし、時間は何時でも構わないので(夜中でもだ)、遠慮せずどんどん来てください、と言われる。

昔は、親の面会も制限する傾向もあったらしいのだが、赤ちゃんとのコミュニケーション、スキンシップを重視するのが最近の傾向のようです。
(病院の方針にもよるのでしょうが)

NICUに入る手順は、まず、割烹着みたいな白衣を着用するところから始まる。

とも0719 007

マスクや紙製のキャップも用意されていて、最初は念のためつけていたのだが、その2つに関しては別につけなくてもよいと言われた。

これも昔はもっとうるさかったのだが、手の消毒と白衣だけでほとんど問題ないということがわかってきたのだそうだ。
キャップは、髪の毛が長くてうっとうしい場合などに使えばよいらしい。

さて白衣を着けたら、薬用ハンドソープでよーく手を洗います。

とも0719 006

風邪をひいている場合は、面会は遠慮しなければならない。
免疫が未熟な赤ちゃんに、感染させてしまっては大変。

腕時計は腕から外すこと。

携帯電話も電源をオフに、あるいは備え付けのロッカーに入れておくこと。

携帯での写真撮影は当然禁止。
デジカメならOK。
ただしフラッシュは厳禁
です。

面会時は携帯・スマホは電源を切らねばならないので、デジカメは必携品でした。
ママ用とパパ用の2台用意しておくと、受け渡しを忘れることもなくてベターかと。



ここまでやってから、NICUの入り口のインタホンで名前を名乗る。
すぐに看護師さんが応答してくれて、赤ちゃんが検査中や治療中でなければドアのロックを解除してくれる。

午前8:00~11:00、午後4:00~6:30は検査していることが多いので、出来れば面会は遠慮するよう言われている。
でも実際は、検査をしていなければ入室させてくれるみたい。

で、赤ちゃんに会う前にもう一度、NICUの中にある洗面所で手を洗ってから、晴れて対面となる。

赤ちゃんにタッチングする場合は、各保育器の脇に備え付けてある薬用アルコールでまた手を消毒します。

何か手を消毒してばかりだが、ここまで厳重だと安心感があります。

ともあれ、NICUに通う日々は、手

「手を消毒し続ける日々」

でもある。



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体重:517g


お乳の量:1回1ml(×1日8回)


トモがお世話になってる病院では、会いに来たパパやママに、今日の体重とお乳の量を書いたカードを看護師さんが渡してくれるということを、この日初めて知った。

これはありがたい。
おばあちゃんなど、病院になかなか来れない家族への報告にもなるし。

体重は、飽くまでトモのペースでゆっくり増えていけばいいということは承知しているのだけれど、やはり増えれば嬉しいものだし。
(短いスパンで一喜一憂せず、ひとつの目安として捉えることを心がけなければならないのですが)。

入院中は衣服はすべて病院で用意してくれますが、退院後の準備はなるべく早めに……。



ほか、一言コメントを書いてくれることもある。

今日貰った初めてのカードには、

「ときどき看護士さんがくわせさせてくれるおしゃぶりを、上手にしゃぶれている」

……ということが書かれていた。

トモが生まれて初めて貰った「通信簿」だな。

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体重:531g

お乳の量:1回3ml(×1日8回)

このへん、あとで思いだしながら書いているのだが、

この頃のトモは、手足なんか骨と皮ばかりで、細くて。
肌も未成熟なため、赤黒くて。
最小サイズのオムツが巨大に見えたっけ。

それでも手足をジタバタさせてるのが

「生きてるんだぞ!」

ってアピールしてるみたいで。

「可愛い」なんて思う余裕はなく、ただただ

「今日もちゃんと生きてる」

ということを確認してホッとするために、会いに行っているようなところがあった。

「可愛い」と思えなくても、あまり罪悪感や引け目を感じる必要はないんだと思います。
これはパパの姉の話だが、初めての子を生んだ直後は、ただただ慣れない育児に必死で、初めてその子のことを「可愛い」と思う余裕が出来たのは、生まれてから1年くらいたってからだと言っていた。

意外にそういうものかも知れない。
そういう感情って、赤ちゃんの成長とともに、少しづつ芽生えていけばいいんじゃないだろうか。




ともかく、あとで思いだせば、あのトモがここまで大きくなるなんて……と、驚くばかりです。

ちなみにオムツは、未熟児用の極小サイズのもの。
これ、ふつうのオムツに比べてけっこう割高らしい。

でも、オムツ代、ミルク代などを含む未熟児の治療費については、相当な割合で公的な助成金が出ます。





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体重:539g

お乳の量:1回4ml(×1日8回)

看護師さんから通信簿(?)を貰うのが楽しみ。
かさねがさね、決して数字に一喜一憂してはならないと自分に言い聞かせてはいるのだけれど。

トモがお世話になっている病院は、NICUにいる間は両親と祖父母以外は面会禁止なのだけど、代わりに何時に来てもいいことになっている(処置をしている可能性が高い時間帯は除く)。

タッチングもおおいに推奨されている。
触るとき、つい指先で足の裏やほっぺをツンツンやってしまいがちだが(←パパだけ?)、それだと赤ちゃんがビックリしてしまうので、柔らかく包み込むようにするのがよいのだと教わった。



あと、赤ちゃんはまだお腹の中にいるつもりでいるので、ママのお腹を蹴ってるつもりでキックが空振りしてしまう。
それを掌で受け止めてあげると、安心するらしい。

トモが寝かされているクッションが輪っか状に身体を包むようになっているのも、お腹の中にいるのに近い状態を作るためだとか。

ママ、まだ術後間もないので、車椅子で一緒にNICUへ。


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体重:561g

お乳の量:1回6ml(×1日8回)

トモ、会いに行くとうつ伏せになって(頭だけ、どちらかに曲げて)寝ていることが多い。
これは一番消化によい姿勢だそうで、食後は看護士さんがこういふうに寝かせてくれるのです。


姿勢については、

・ずっと同じでいると床ずれもするし、
・またずっと片方の耳を下にして(押しつける形で)寝ていたせいで、そちらの耳が聞こえにくくなった例もあるそうで、


これまた看護士さんが約3時間おきに姿勢を変えてくれているそう。

とは言え、赤ちゃんでもすでに「好みの姿勢」があるそうで、気がつくといつもの姿勢(トモの場合、右を下にしているのがそうだ)になっていたりするらしい。
好みの姿勢を変えると、機嫌が悪くなってお乳を飲まなくなったりもするとか。

「もう自我が芽生えているということなんですよ」

と看護士さん。
こんなちっちゃなトモでも、すでに自我が芽生えているなんて……と思うと、ちょっと嬉しい。


この日の夜、ママが翌日退院することが決まる。

仕事先に

「やったあ!」

というタイトルのメールを送って来た。
かれこれ一か月近くの入院生活だったので、喜びはもっとも。

本当に「お疲れ様でした」と言うのは簡単で、言うだけじゃ駄目だということを、この後もパパは身に沁みて感じることになるんだけど、

でもとりあえず「お疲れさまでした」。

授乳中のママは、コーヒーや風邪薬が飲めないので……


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