超未熟児トモくん/SAPIXで中学受験

617gで生まれた我が息子。 2023年2月、中学受験で第一志望校合格! 日々のことや中学受験への道のりなどを綴ります。

  生後20日目~

体重:648g

このブログを立ち上げるきっかけとなった

「小さな赤ちゃん応援センター」

にもありましたが……。

当初は、モニターのアラーム音が鳴るたび、生きた心地がしませんでした。

モニターの数字が何を意味するのかを看護士さんに聞いて覚えるにつれ、少しは落ち着いていられるようになったと思います。
(でもやっぱりドキッとするけど)

病院によって、また赤ちゃんの状況・時期によって違うのだろうけど、参考までに……

015

一番よくチェックしているのが「spO2」(上の写真の「96」という数字)。

取り入れた酸素が、血液中のヘモグロビンと結びつく割合を示したもので、ふつうの大人の場合94%くらいが標準だそう。

これが90%くらいまでなら問題ないが、80%台前半くらいに落ちているときは、呼吸がうまくいかずトモが苦しがっているとき。
そうなるとアラームが鳴る。
数値が戻らない場合は、鼻マスクからの酸素濃度を上げることで対処していることが多いようだ。

むくみがひどかった際は、短時間だが20%台まで落ちたそうだ。
そこまで低い値が5分以上続くと、脳に後遺症が出ることもあるが、すぐに処置したのでそれは心配ない、と言われました。

食後にお腹が張ったときに呼吸が苦しくなって落ちるときもあるが、単にトモが暴れて、鼻マスクがずれたときにも落ちたりする。
一瞬80%台に落ちたりしても、そのまますぐに戻ってくれることが多いが、数字が落ちる瞬間を見ていると

「そこでストップしてくれー!」

と声をあげそうになってしまいます。

あとトモくらいの子は、自分で呼吸することを忘れてしまって、それで無呼吸になることもよくある。
だんだんに「あ、忘れてた」という感じで(そんなノンキなことじゃないけど)、すぐにまた呼吸を再開してくれるようになっています。

029

次によくチェックするのが、鼻マスクからの酸素濃度(上の写真の「23」という数字)。

これが、空気中の酸素濃度と同じ21%くらいになると、だいぶ自力で呼吸が出来ているということになる。

トモの呼吸がうまくいっていないときは、30%くらいにあげられる。
むくみがひどい時など、たいてい濃度が高く設定されてる感じ。
この値が低いと、ちょっとホッとするのです。

看護士さんがトモの様子を見て設定する数字なので、変化してもアラームは鳴りません。

014

あと1分間の心拍数(上の写真の「127」という数字)。
140~180くらいの時が多い。

これ、よくアラーム鳴ります。

ほとんどの場合は、トモが激しく動いてうまく数値が測れなくなったとき。
トモ自身の様子を見て、苦しがっているようでなければ、看護士さんはあまり気にしていないようです。
(数値もすぐに戻っている)

ほかにもいろいろ数値がありますが、うちの場合、比較的よくチェックするのはこの3種類です。




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この日はパパもママも病院には行かれず。

メールで送った画像をスライドショーで楽しめるデジタルフォトフレーム。
我が家では遠方のおばあちゃん用に購入しました。



ところで、トモに会いに行ったとき、レントゲン撮影をしている間は入り口近くで待っていなければならないことがしばしばある。

レントゲン撮影機は、移動式。
最初は頻繁に撮影しているが、だんだん頻度が減っていきます。

トモの番が終わっても、トモの隣の赤ちゃんを撮影している間はやっぱり近くには行かれない。

最初は、看護師さんが「もういいですよ」と声をかけてくれるのを待っていたが、そのうち、トモから2メートル以上レントゲン撮影機が離れていれば、もうトモのところに行ってもOK……ということがわかってきた。

こうして、少しづつNICUのルールに慣れていく。

あと、主治医の先生は基本的に同じ方だが(途中で異動もあるけど)、看護師さんは、特にトモ担当という方が決まっているわけではない。
交代交代で、その日トモを担当される方が変わる。

もちろん、チーフの方など、統括する「メインの看護師」さんというのはいる。

そして、赤ちゃんの状態によって、看護師さんの配置も変えているようだ。
生まれたばかりの赤ちゃんはベテランの方、状態が安定したら比較的若い方が担当されている、気がする。

これはあくまで「気がする」というだけで、確かめたわけではないですが。


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体重:628g

お乳はすべてチューブで胃に送りこんでいるのだが、たまにお乳に浸した綿棒を口の中に入れてやることもある。
お乳が美味しい、ということを知って貰うわけ。

ただし、病院で搾乳した際に限られるようだ。
(パックに入れた余りを利用するのです)

この日はママと一緒に病院に行き、ママが搾乳室で搾乳したので、パパが綿棒係をやらせて貰いました。

あまり強く綿棒を突っ込むと、喉を突いてしまうのではないかと冷や冷や。
パパがおっかなびっくりだったからか、トモも美味そうにチュパチュパとはいかなかったようだ……。

病院での搾乳は、保育器の周囲を幕で囲って、赤ちゃんを見ながら……ということも可能なのだが、ママは併設の搾乳室を利用することが多いようだ。




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体重:646g

この日はママひとりで病院へ。


まだむくみが心配だが、先生の話では、(毎回続くのでなければ)18g増は許容範囲とのこと。

排便を助けるために1日3回の浣腸をしていることも判明。
(何日前からかはわからない)

酸素濃度24%。

NICUからGCUに移るタイミングについては、体重うんぬんより病床の絶対数にもよるそう。
NICUには最大90日はいられるが、緊急の未熟児が入って来たりするとGCUに移る場合もあるらしい。

鼻の酸素マスクが取れたら移動ということもあり得るが、ここ1~2週間はまずは体重が安定して増えることと、自立肺呼吸がちゃんと維持出来るかが大事とのこと。



あとGCUに行くと、他の親御さんたちと話したり出来るタイミングもあるそう。
退院後も月イチくらいで親どうしの交流会があるそうで、ママは「少し安心した」と報告してくれました。

(追記)

我が家の場合、その後、同じ境遇の親御さんと交流するという機会は特に持っていない。
これは好みや生活スタイルによるのでしょう。

時々超未熟児ブログを幾つかチェック&療育に通っていろいろ相談しているのがその代わりとなっている感じです。


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この日は東京のおばあちゃんと一緒にNICUへ。

体重:672g




担当医さんにお話を聞く場合について。

基本的には事前アポイントが必要。
ひとりで何人も担当しているのだし、非番の日だってある。

行った日に偶然お会いして、いろいろお話を伺える場合もわりとありますが。

それから見ていて思うのだが、担当医さんも看護師さんも、赤ちゃんが好きなんだなあ……と。

仕事だから嫌なこともあると思うし、好きというだけではやっていかれないだろうけど、赤ちゃんが何か可愛い仕草とかすると、ふつうに笑顔になっている。

看護師さんたちなど、仕事が忙しくないときは、可愛い仕草をする赤ちゃん(入浴の際など)のところに2、3人集まって見てたりとかするもんな。

何だか、親として救われる。


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体重:679g

ちなみにお乳には、

「強化栄養剤」

なる顆粒状のパウダーが混ぜられている。
そういうものがあること、同じようなお子さんを持っている方のブログで知り、看護師さんに尋ねたらあっさり教えてくれたもの。



とつぜんちっちゃな子を授かって(あるいはその前段階から)、ネットでいろいろ情報を探す方は多いんじゃないかと思う。
我が家もそう。

ただしネット情報は玉石混交、特に医学関係の情報は日々進化しているものだし、すべてを鵜呑みにするわけにはいかない。

看護師さんとチラッとそういう話もしたのだけれど、やはり

「ネットにこう書いてあったのですが……」

という質問には、いささか辟易しているような雰囲気があった。
信用ある論文に発表されているならともかく、というわけ。

と、その点にはくれぐれも注意しつつだが、やはりネットは使いようによっては有り難いのも事実。
特に、同じような未熟児を持つ親御さんのブログは、何かと参考にもなるし、

「自分の子だけじゃないんだ」

と励みになる。

中でも「小さな赤ちゃん情報センター」さんのところの「大ちゃん」は、

・出生体重がうちのトモと近いこと
・そして何よりカレンダー形式で詳細な記録をつけられている

こともあり、大いに参考にし、また励みにしているのです。
その他、お役立ち情報も満載だし。


そんなこともあって、ママが、

うちのトモのこともブログに書いてみたら? いつか誰かの参考になるかも知れないし、横の繋がりが出来るかも」

とパパに勧めたのが、たぶんこの頃だったと思う。


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パパの自分は午後イチで病院へ。


ママは、きたるべき仕事再開に向けてちょこっとだけ関連の打ち合わせに。

ママは勤め人だが、パパは比較的時間の融通が利く仕事なのです。
この点は本当によかったと思っております。



ママ、仕事をしないで家で搾乳だけの生活だと、あれこれクヨクヨ要らぬ心配をしてしまいがちなので、

「仕事再開はかえって気が紛れるかも」

と言っている。

そうあってほしい。

体重:693g

お乳の量も、1回12ml(×1日8回)に増えた。

お乳の量が増えるのは、ちゃんと消化しているということでもあるはずなので、ある意味体重増加よりも嬉しい気がする。
お乳さえちゃんと呑めば、体重はあとからついてくるだろう。


トモの掌に指をあてると、一円玉くらいの大きさの手でギュッと握り返しながら、薄目を開けてボンヤリこっちを見る。


ノンキなことを書くようだが、それだけでパパはすでにメロメロだ。
徹夜続きの疲れも吹っ飛ぶ。


「初めての食器セット」として、わりと早い時期に購入しました。
セット中の何点かは、保育園に通い出してからも現役で活躍中です。



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体重:688g

tomo2 002

トモがお世話になっているNICUでは、

「連絡ノート」

のシステムがある。

トモへのメッセージ、病院への質問などを書いて預けておくと、看護師さんが返事を書いてくれる。

ほか、書く内容はまったく自由。

「使っているうちにノリが分かってくるので、是非利用してみてください」

と前から言われていた。

これまで毎回看護師さんにあれやこれや質問を直接浴びせていたが、これからは内容によってはノートで質問することにしました。
ほか、トモへのメッセージや看護師さんへのお礼の言葉なども。

まず質問してみた「現段階でトモが投与されている薬」について、答えていだいた内容。

・10%Nacl(電解質の補充)
・ラシックス(肺のむくみを取り呼吸しやすくする)
・グルコン酸K(電解質の補充)
・エリスロシンドライシロップ(肺の炎症を取る)
・アルファロール(くる病の予防)
・インクレミンシロップ(貧血のための薬)

それから、ママが書いた

「手形、足形などについては、他の親御さんはどうしていらしゃるのでしょうか?」

という質問に対しては、

「まだ皮膚も弱く、インクをつけたりすることで熱が下がってしまうので今はまだ難しいかと思います。退院時にお祝いとして一緒にとりましょう。その時を楽しみにお待ちください」

とのお返事をいただきました。



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この日は東京のおばあちゃん(パパの母)が

「またトモくんに会いたいよー!」

とせがむので、一緒に会いに行く。


体重:721g

28日目、ということで(?)身体測定もあった。


身長:33㎝
胸囲:19cm
頭囲:24㎝

点滴で、くる病予防の薬と貧血の薬を与えられていた。

お乳の消化も今のところ順調。
これは、胃に通したチューブから注射器で内容物を吸い出して、前に飲んだお乳がまだ残っているかどうかを見て判断するのです。

最近はずっと、何も吸い出されて来ない=ちゃんと消化してる、ということ。
この確認を積み重ねて、お乳量を増やすひとつの指針にしているわけ。

ちょうど鼻マスクの交換時にあたり、久しぶりに鼻マスクをとった素顔を見ることが出来た。
(来れなかったママが羨ましがっていた)

鼻マスクをとると、本当に、いろいろな表情が出来るようになっているのがよくわかる。
「いやいや」の顔や、「余は満足じゃ」みたいな顔とか。

おばあちゃん、先日会ったときに比べて大きくなった気がする、とのこと。




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体重:722g

病院に行ったママがメールで報告をくれる。

輸血が始まったそう。
約0.3mlが一時間流れ、ヘモグロビンが二桁になるまで続けるとのこと。

酸素は24%。
ヘモグロビンの値が低いため、圧をあげた由。
(酸素の数値について→「モニターの見方」の記事に)


トモ入院中に入手したハイローチェア(我が家の場合はいただきものでしたが……)
ベッド替わりになり、移動が楽で使い勝手がよいので、退院後は長いこと重宝しました。



肌の色は、輸血をするともっと良くなるのだそうだ。
産まれた直後は、皮膚がまだ未熟だったせいか、真っ赤だったトモの肌。
少しづつ、ふつうの赤ちゃんの色になってきている。

今のところは「日焼けしたサーファー」みたいな色、かな。


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